建物も内装も、人がつくっている。

現場を率い、動かし、
そして別れを胸に刻む。

2013年入社(新卒)

Misato Endo

工事本部 建築部
二級建築士

まったく理解しないまま、
女性として、建築現場の監督に。

かわいい壁紙。オシャレな照明。北欧の家具。そんな「素敵なインテリア」に携われるような気がして、ラックランドの門を叩いたのですが…完全に勉強不足でした(笑)。確かに社内にはインテリアデザインの部署もありますが、やっぱりメインは現場。既存の建物の解体、基礎工事、鉄骨工事、内装工事。そのはじまりから終わりまでを指揮する、施工管理というのが私の仕事です。もちろん、どんな仕事なのかは、入社前にはほとんど分かっていませんでした(笑)。「内装もいいけど、建築の方が面白いぞ」と上司に言われて興味を持ったのですが、配属当初は、正直に言って絶句に近い感じでしたね。

よろこびと切なさが押し寄せる、
引き渡しの瞬間。

大方の予想通り、いまでも建築業界は男性が多い世界です。先輩がすぐ隣にいるとは言っても、現場で職人と話をするのも女性の私には、勇気のいることでした。毎朝の朝礼で伝達事項を伝えなければならないのに、「聞こえねーよ」なんてよく言われていましたね。それなのに不思議なもので、いまでは現場の面白さに虜になっている私がいるんです。何と言っても、物件が完成した瞬間がたまらない。どの現場も大変なので、進行の最中にはツラくなるのですが、建物が竣工して引き渡しになると、どこか胸がキュンとしてきます。自分が仕切っていた現場だから、それまでは自由に出入りができた場所なのに、その瞬間から自由ではなくなる。よろこびと、切なさが混ざったような感覚です。最近では、少しずつひとりで現場を任されるようになってきました。いまはすっかり、職人とも気軽に話せますよ(笑)。

進捗をチェックする。
図面を描き直す。原価を管理する。

現場に入れば、会社には出社しません。朝8時から夕方17時までずっと現場。工事の進捗を確認しながら、合間を見つけてやっているのが「施工図」を描く作業です。建築設計、設備設計といった本社スタッフから届いた図面を、職人たちが共有できるように描き直す仕事です。設計図面通りに工事をしても、うまく寸法が収まらないことはよくあること。それが、「施工図」できっちり収まると気持ちいいんですよね。また、予算を預かっている場合は、目標の利益を死守するために、原価の管理もします。現場には重機をはじめとした専門機材がたくさん搬入されますが、極論を言えば、人と人で現場は成り立っています。精神的なタフさも大事かもしれませんが、「人と人」を大事にできること、自分を出せることが、この仕事を楽しめる条件なのかもしれませんね。

私の生き方

言われた通りにやるのではなくて、自分なりの意見をきちんと伝え、それが実現するようにしています。その醍醐味がいちばん味わえるのが現場。学生時代には設計や内装に関心がありましたが、いまはずっと現場に出ていたいと思っています。

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